『レインボーシックス シージ』の国際大会「Six Invitational 2026」が、2月2日から15日までフランスのパリで開催されました。大会を締めくくったのは、FaZe Clanによる史上初の大会連覇です。年間を通して好成績を収めた20チームが、年間王者の証であるスレッジハンマーを懸けて競いました。10回目の開催となる今回は「HERE TO MAKE HISTORY」をコンセプトに、これまでのレガシーへの敬意が色濃く表現されました。
本稿では筆者が現地で観戦した3日間をお届けするとともに、今すぐにでも『シージ』を起動してマッチを始めたくなるほどモチベーションが高まった理由をお伝えします。インストール済みの人はキューを入れながら、まだの人はダウンロードを始めてから読んでください。
まさかのステージには本物の花、フランスらしい大会デザイン
最後の3日間の舞台となったのは、パリのアディダス・アリーナです。アリーナ全体を使ったステージの中央には、優勝トロフィーのスレッジハンマーが鎮座。ステージには本物の花が植えられ、配信や画面のUIにはフランスらしいフォントが使われるなど、「フランス・パリ」の文化が取り入れられていました。

ステージと中央のトロフィーが、会場の主役となっていました。

パリ北駅など主要駅を含む市内の地下鉄に、大会広告が掲出されました。
パリといえば地下鉄。1900年代から続く歴史ある駅には大会広告が数多く掲示され、会場周辺だけでなく主要ターミナルのパリ北駅をはじめ、市内各所で開催を盛り上げていました。
会場以外では、パリ中心部にポップアップショップも展開。大会グッズの販売に加え、これまでの『シージ』や「Six Invitational」の歩みを振り返る展示が行われました。
会場内コンコースでは、2月23日に全世界リリースを控える『レインボーシックス モバイル』の試遊もできました。ディフューザーのケースがかわいい。
そのほか、フォトスポットや「1v1トーナメント」のスポンサーを務めるXbox Game Passのブースも展開。実際に1v1トーナメントと同じルールでプレイすると、スキンなどのゲーム内バンドルのコードがもらえました。ここだけで配布されていたらしい。嬉しいぞ。
オープニングセレモニーでは「10年の重み」を感じる
有観客での開催が始まった2月13日には、オープニングセレモニーも行われました。オーケストラとコーラスが「Six Invitationalのテーマ」を披露。映像では歴代大会の優勝者たちを走馬灯のように振り返り、『シージ』が歩んできた歴史の重みを存分に感じられました。
会場には過去の「Six Invitational」優勝ロスターも掲げられていました。ふと上を見上げると、エモい気持ちになります。特にPENGU選手やFabian選手など、一時代を築いたメンバーが優勝した2019年のロスターは涙なしには見られません。

会場の展示では、大会の過去と開幕セレモニーが振り返られました。
FaZe Clanが史上初の大会連覇!Team Secretもスーパープレイで健闘
最終日の2月15日にも、グランドファイナルを讃えるオープニングセレモニーが行われました。オーケストラを背に選手たちが入場する演出は何度見ても鳥肌もの。10年の重みもあって、今年の選手入場には荘厳さすら感じました。
そして決勝戦へ。対戦カードはEMEA地域のTeam Secretと、前年王者のFaZe Clanでした。フランス出身選手を含むTeam Secretには大きな歓声が上がり、観客はプレイの一つひとつに素直な反応を見せます。ヨーロッパらしくブーイングも多め。FaZeを応援するファンがカメラに映るだけでブーイングが起こるなど、観客同士の対立もエンターテインメントとして楽しむ様子は、日本とは大きく違うと感じました。「FPS大会あるある」のエースコールも健在です。マルチキルのチャンスにエース(ALL KILL)を促す声が会場から上がり、実際にACEが決まると会場が割れるような歓声が湧きました。

FaZe Clanはフルセットとなった決勝を制し、連覇を果たしました。
アッパーブラケットを勝ち上がったFaZeは、最初の2マップを早々に取得。このまま決着かと思われましたが、3マップ目の「要塞」ではオーバータイムが続き、Team Secretが11-9で劇的にマップを奪取。Jeme選手が1対3のクラッチを2回決めるなど、熱い展開になりました。
『シージ』の国際大会では通常、オーバータイムは7ラウンドを先取したチームが勝ちます。一方、Six Invitationalでは2ラウンド差がつくまで無制限に続く特別ルールを採用しており、本大会ならではの名物になっています。
4マップ目の「国境」ではTeam Secretが6-3で先にマッチポイントを握り、観客全員が5マップ目を覚悟しました。ところがFaZe Clanが怒涛の追い上げを見せ、再び無限オーバータイムへ。拮抗した展開をFaZe Clanが辛くもつかみ取りました。
同じロスターで2年連続優勝するのは初めてのこと。無限オーバータイムの面白さも相まって、記憶に残る大会となりました。
それにしてもシージっていいな!
ここから少し自分語りをします。筆者はローンチ当初から『シージ』の熱烈なファンで、学校から帰るとすぐにプレイする生活を数年続けるほど好きでした。その後、時代や生活の変化、周囲で遊ばれるゲームの変化とともに、少しずつ離れていきました(アップデートのたびに少しずつ遊んでいたので、完全に引退したわけではありません)。
今回の取材の打診を受けたこともあり、大会初日からしっかり観戦。久しぶりに『シージ』を真剣に見てみると、どうでしょう。めちゃくちゃ面白い。ハイレベルゆえの「わけのわからない射線」「わけのわからない撃ち合い」「わけのわからない駆け引き」が次々に飛び出します。
まあ、こういうこともあります。今のメタは比較的静かな時間が多く、良く言えば『シージ』の戦略性をじっくり見られる時代とも言えそうです。細い射線で敵をさばくプロのプレイも映えます。一方で、ラウンド中盤まで動きが少ないという面もあります。それでも、序盤に開けた射線が後から活きてくる展開は、伏線回収のよう。他のFPSではなかなか見られない、『シージ』らしい流れです。やはり『シージ』でしか味わえないタクティカルシューターの面白さがあります。
ありがとうともぞうさん
個人的なスペシャルサンクスは、キャスターの山野智三(ともぞう)さんです。根気強く『シージ』コミュニティの発信者として、自身のYouTubeで「マンシージ」をほぼ毎週投稿。その週の競技シーンの出来事を簡潔にまとめ、大会期間中は日々の速報も発信していました。「マンシージ」をさかのぼって見ることで大会の予習ができ、現在のメタや環境も理解できました。この場を借りてお礼を申し上げます。
これを毎日やっているんですよ。リスペクトが止まりません。
日本でもやるんだよ!また『シージ』やろうぜ!
ここまでフランクに語ってきましたが、結論は「『シージ』っておもろい」。それを再確認した3日間でした。マップを自由に開通・補強し、自分たちが攻めたい、守りたいエリアを順番に(あるいは突拍子もなく)獲得していく。究極の陣取りゲームとしての楽しさは、11年目を迎える今も健在です。たまに『シージ』に戻りたくなる、唯一無二の理由です。
そして「『シージ』っておもろい」を再確認できる国際大会が、2026年11月に日本で開催されます。2019年11月以来、約7年ぶりにこの興奮が日本に戻ってきます。今好きな人も、昔好きだった人も、これから好きになる人も、みんなに見てほしい。日本開催の発表を伝えるGame*Sparkの記事では、日本市場や大会復帰についても取り上げています。
それだけではありません。3月3日に開幕するイヤー11シーズン1「Operation Silent Hunt」では、『メタルギアソリッド』からソリッド・スネークがオペレーターとして登場します。Game*Sparkは UbisoftとKONAMIにコラボの経緯や制作秘話を聞いています。さらにシーズン2ではDokkaebiのリワークや新マップ、シーズン3では「アンチシールド」の新オペレーター(コードネーム:Fireworks)など、楽しみなコンテンツも多数用意されています。
みんな、『シージ』に帰ってこい!!!!











